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リスク管理の基礎知識

介護・医療現場で起こりやすい事故と、その対処法についてご案内しています。

 

■ 介護・医療現場で起こりやすい事故


介護・医療の現場で起こりやすい事故の具体的な事例は以下のとおりです。

【 事故の例 】

  • 転倒:トイレに行こうと急いだときに足がもつれて転倒
  • 転落:ベッドから立ち上がろうとして転落
  • 窒息:食事を喉に詰まらせて窒息
  • 誤薬:他のご利用者様の薬と間違えて投与
  • その他インシデント:点滴で血管外漏出をおこしてしまった

 

■ 事故やトラブルが起こったときの対処手順


事故やトラブルが起こると、不測の事態に気が動転してしまうこともあるかもしれませんが、大切なポイントをしっかり押さえて冷静に対応するようにしましょう。

また、一人夜勤中に上記事故が発生する場合もございます。
一人夜勤の際は必ず事前に事故発生時の緊急連絡先や対処法について担当の職員様へご確認ください。

 

①【状況の確認】意識レベルやバイタルサインのチェック

まず意識の確認をしましょう。

特に転倒や転落で頭を打ち付けている場合などは、声をかけ意識があるかを確認してください。この時に頭を揺さぶるなどして刺激を与えないように気を付けましょう。

また、食事や異食が原因で誤嚥や窒息をしてしまった場合は一刻を争います。
大声で他のスタッフを呼びながら、背部叩打法や指拭法で喉や口腔内に詰まったものを取り除きましょう。

 

②【報連相】応援を呼ぶ

激しく痛がり骨折が疑われる等の緊急性が高い場合には、無理に動かさずに応援を呼びましょう。

利用者様に意識があり、比較的緊急性が低い場合には、外傷やバイタルサインなどをチェックした後に状況を整理して報告しても問題はありません。

なお、軽微であっても事故やトラブルが起こったときには、必ず職員様に声をかけるようにしてください。

 

③【対応】指示に従い対応、外傷や顔色等をチェック

他の職員様と連絡をとることができたら、指示を仰ぐようにしましょう。

状況や状態にもよりますが、ご自身の判断だけで動くことはリスクが高いです。
緊急性が高いときほど、しっかり指示に従って対応するようにしましょう。

 

■ 事故の再発防止のためにできること


事故が起こった後は、再発防止のための振り返りをしましょう。
主に実施していきたいことは以下4点です。

 

① 職員様の指示に従って記録を残しましょう

事故が起こった後には、職員様の指示に従い記録を残すようにしましょう。
記載が必要になる可能性がある書類は以下のとおりです。

  • 日誌
  • カルテ
  • 事故報告書
  • ヒヤリハット

また、できるだけ具体的に、主観ではなく客観的な事実を記載することを心がけてください。
客観的な状況・状態と、行った対応を具体的に記載することで、後で見た人が内容をすぐに理解できます。

【 悪い例 】
さっき、〇〇様が転んでいた。自分で転んだ気がする。理由はたぶん急いでいたから。
外傷は大きな傷ひとつ

 

【 良い例 】
〇月〇日×時×分、本人居室前で〇〇様が右側を下にして横たわっているところを発見。
バイタル:〇〇(熱・血圧等記入) 外傷・痛みなし 立位可能
ご本人曰く「滑って転んでしまった」とのこと。
他スタッフに報告、確認済み。

 

② ご利用者様の状態をしっかりと理解し情報を整理しましょう

事故やトラブルを防ぐために、事前にご利用者様の情報を把握しておくことも大切です。
特に、以下のような情報は事前に職員様に確認するようにしましょう。

  • 疾患
  • 副作用が出やすい薬は服用していないか
  • 性格
  • 普段の対応方法

しかし、情報収集の時間がない場合や、個人情報の観点からあまり提示してもらえないときもあります。
そういったときには、ご利用者様の必要な情報だけをピックアップし、隙間時間などに職員様に確認するようにしましょう。

 

③ 防止策を踏まえ、医療・介護ケアを実践しましょう

事故やトラブルが起きた後に勤務される場合は、再発防止等の話し合いで出た結論を共有してもらうようにしましょう。
また、次回以降の対応が不安な場合は、ワーカー様から対応方法についての話し合いを提案してみるのも良いかもしれません。

事故・トラブルを起こしてしまうと気落ちしてしまうかもしれませんが、医療・介護の仕事をしていれば不測の事態は起こりうるものです。
「次回は気を付けよう」という気持ちに切り替えて事前の対策を考えていきましょう。

 

④ 心にゆとりを持つことを意識しましょう

事故・トラブルを防ぐうえで大切なのは冷静に対応することです。

忙しさのあまり、心に余裕のない状態で対応してしまうと思わぬミスを起こしてしまう可能性があります。冷静さを意識し、必要な確認を怠らないように注意しましょう。

心にゆとりがない場合の対処法については以下のお役立ち記事にも記載がございますので、ぜひご参照ください。
お役立ち記事:アンガーマネジメントのすすめ