「カイテクのワーカー様に来ていただくと助かる!」と嬉しいお声も増えており、利用者様に笑顔をお届けするため、日々尽力されているワーカー様がいらっしゃる一方で、たびたび目を覆いたくなるような痛ましい介護の事件を目にすることがあると思います。
カイテクワーカーの皆様も本業先での虐待に関する社内研修や防止の取り組みなどを見聞きされ、「高齢者虐待」への世間の厳しい目を日々感じられているのではないでしょうか。
殴る蹴るなどの明らかな虐待行為は決して許されるものではなく、介護医療職として絶対に行ってはいけない行為です。しかしながら、ご自身が無意識に行った行動や言動などが「不適切なケア」とご利用者やそのご家族から受け取られてしまうことも増えてきております。
それはカイテクでのご勤務でも同様です。
「不適切なケア」や「虐待や身体拘束に近い行為」ととらえられてしまった場合、ご家族様からのクレームをいただくことはもちろん、場合によっては裁判や刑事事件につながる大きなトラブルに発展してしまう可能性がございます。
カイテクでは、そういったトラブルを防止し、ワーカー様ご自身の身を守る意味をこめて、今回改めて「虐待・身体拘束」に関する基礎的な知識をご紹介させていただきます。
是非、改めて一読いただき、今後のご勤務にお役立てください!
■ 目次
■ 虐待の種類
介護ケアにおける虐待の大まかな種類 | |
身体的虐待 |
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心理的虐待 |
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性的虐待 |
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ネグレクト (介護放棄・放置) |
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経済的虐待 |
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■ 不適切ケアの事例
上記の虐待行為とまでは呼ばれなくても、対応の仕方次第ではご利用者様を不快にし、事業所様やご家族に不信感を与えてしまうこともあります。
特に、不信感を与えるような対応は、仕事に慣れた頃に発生しやすいものです。
下記のような内容はよくある事例かもしれませんが、積み重ねることで虐待に繋がってしまったり、ご自身が意図しない状況であったとしても不適切ケアとみなされてしまったりする可能性がございますので、ご留意くださいませ。
不適切ケアの事例 | |
身体的な不適切ケア |
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心理的な不適切ケア |
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性的な不適切ケア |
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ネグレクト(介護放棄・放置) に繋がる不適切ケア |
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■ 虐待や不適切ケアに注意すべき理由
ご利用者様への虐待や不適切なケアは、絶対に行ってはいけない行為だということはワーカー様もご理解いただいていると思います。
しかし、それでも発生してしまう理由の一つには、「慣れ」や「油断」が挙げられます。
特に、「そんなつもりではなかったのに、事業所様に注意されてしまった」というご経験のある方は、「お仕事への慣れ」から油断してしまい、ご自身の癖が悪く評価されてしまった可能性もあります。
カメラを設置している事業所様もございますので、常に「対応を見られている」という意識でご勤務に集中していただくことが大切です。
カメラがなかったとしても、対応後の状態を見れば事業所職員様はしっかりと対応してくださったかがわかるものです。
いつ誰に見られても良いように、気持ちを引き締めてご勤務を継続いただけますと評価UPにも繋がります。
また、虐待や不適切ケアが発覚した際には、カイテクのご利用ができなくなるのはもちろんのこと、場合によっては刑事事件や法的処置などに発展することもございますので、十分にご注意くださいませ。
■ 適切な介護ケア方法を行うための注意点
適切な介護ケア方法を行うために大切な注意点をしっかり認識しておきましょう。
特に、気を付けたいポイントは下記になります。
- 介護ケア前後は必ず声掛けをする
- (特に夜勤中は)ご利用者様の所在確認・安否確認を行う
- 怪我に繋がりそうな無理な介助は行わない
ご利用者様は、介護されるときワーカー様に身を任せる形になります。
他者に自分の体を全て託すのに怖さを感じるご利用者様は多いものです。
その心理をしっかりと理解し、介護ケアの前後には必ず声掛けをするようにしましょう。
不愛想で声掛けもせずに介護ケアを実践してしまうと、ご利用者様が怖がり体が硬直するので、事故にも繋がりやすくなってしまいます。
一人での介助が難しい場合は、他の職員様に声掛けして手伝ってもらうなど、安全な介助を心がけていきましょう。
なお、夜勤を一人で行う場合であっても、ご勤務の様子は記録やご利用者様からの証言、朝の様子で必ずわかるものです。
一人夜勤であっても気を抜くことなく、常に「見られている」という姿勢で業務にあたっていただけますと幸いです。